新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するWHO情報日本語訳
世界保健機関WHOから、一般の方向けに(特に周囲にお子さんがいる一般の方向けにも)「新型コロナウイルス集団発生下での心理ストレスへの対処法」Coping with stress during the 2019-nCoV outbreak および「新型コロナウイルス集団発生下での子供の心理ストレス対処への手助け」Helping children coping with stress during the 2019-nCoV outbreakが発表されています。
危機的状況におけるメンタルヘルス管理とお子さんへの対応に有用と思われますので、原文とともに日本語訳(抄訳)を公開しますので参考にしてください。
・このような危機的状況で悲しくなったりストレスを感じることは正常な反応であり、信頼できる人と会話をしたりオンラインで連絡をとることは助けになります。
・適切な食事や睡眠、運動、社会的な繋がりは維持してください。
・タバコやアルコール、薬物などに頼らず、つらいときはカウンセラーや精神医学の専門家を頼ってください。
・合理的な予防措置が取れるように、雑多な情報に惑わされず信頼できる情報源からの情報やファクト(事実)を集めてください。
・動揺したり心配しすぎないために不安を煽るようなニュースを見たり聞いたりする時間を制限してください。
・過去に逆境を乗り越えた時に助けになったスキルを活用することで、心を平静に保つ助けになります。
・子供たちのストレスへの反応は多岐にわたります。子供たちの心の支えになるように、彼らの関心に耳を傾け、更なる愛情と関心を注ぎ、子供たちの反応に応えてあげてください。
・子供たちは困難な時を乗り越えるのに大人の愛情と関心が必要なので、普段より時間をかけ、優しく話しかけてください。可能であれば子供たちが遊んだりリラックスできるような機会を作ってください。
・子供たちが両親や家族の近くにいられるように努力してください。入院などで離れざるを得ない場合は、電話などで定期的な連絡ができるようにしてください。
・可能な限り、いつもやっていることやスケジュールを保つようにしてください。それができなければ新しい環境における勉強・遊び・リラックスの新しいスケジュール作りを手伝ってあげてください。
・年齢に応じたわかりやすい言葉で、何が起きていてどのように感染リスクを減らすかに関する情報を伝えてください。これにはどのようなことが起こりうるか(例えばその子や家族の誰かの体調が悪くなり、治療のためしばらくの間入院する必要がありうること)を安心できる形で情報伝達することを含みます。